システム思考の効用

目標達成・課題解決のために、ビジネスでは「企画」と言う思考技術が不可欠です。

企画業務は、企業が持てる専門技術や知識をビジネスのカタチにするもので、商品企画・研究企画・販売企画等で担当者やチームが様々な思考・創意・工夫を行っており、その優劣やスピードが競争力の源泉となる重要性をもっています。

システム思考とは
今世紀の初め、動植物の社会を研究の焦点にしていた生態学者たちが、クモの巣のように拡がる関係のネットワーク・ 生命網というべきものを観察し、そこで見つけた新しい思考法が、事物をそのつながり・結びつき・関係から考える方法、つまり システム思考 です。

システム思考の最大の特徴は、企画内容を「部分の集合」ではなく「部分と部分の相互関係・全体として一体的な構造的関係」が生まれるように、思考プロセスをたどる点にあります。

「システム思考」は唯一絶対的な思考法が存在する訳ではなく、課題によって様々な工夫がされていますが、例えば「役に立つ企画の立て方」でご紹介した「目的設定、・現状把握・SWOT分析・目標設定・成功要因獲得とハードル解除策検討・スケジューリング」の一連の思考順序はシステム思考になっています。

システム思考のメリットと留意点
システム思考で企画すると実務では次のメリットが生まれます。
① 目標達成・課題解決へ向けた思考が論理的・実務的に考え易い。
② 思考プロセスでの迷い・停滞・抜けや判断の誤りによる手戻り等の無駄が避けられ、効率的に企画業務が遂行できる。
③ 上司や関係部門との議論の的が絞りやすく、合意形成が早い。
④ 企画業務の現場で便利に使われ、定着し易い。
⑤ 企画を実現する推進過程で、予期せざる障害に出会っても、原点に戻ったり、プロセス修正するなどの対処がし易い。

基本的留意点は次の2点です。
① “三現主義”に立った的確な状況判断に基づいて思考すること
② 一貫して創造的発想で目標・達成具体策などを考えること